爽やかな香りで、お料理のアクセントとしても主役としても楽しめるシソ(紫蘇)。
ちょっとだけ使いたいタイミングがあったりしませんか?
ご自宅で簡単にプランターで種や苗から栽培する方法や、
土や水やりのコツなど詳しい育て方ご紹介します。
シソ(紫蘇)の基本情報
科名・属名:シソ科 シソ属
種まき時期:4〜5月
植え付け時期:4〜5月
収穫時期:6月〜9月
主な害虫:ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシ類、バッタ
シソ(紫蘇)の種類
青ジソ
きれいな緑色で、葉っぱが柔らかいのが特徴です。
防腐、殺菌効果があり、お刺身などのツマなどとしてもよく使用されています。
青ジソは1年を通じてスーパーなどで購入が可能ですが、
本来の収穫時期は6-9月頃となります。
赤ジソ

葉の色が赤紫色をしているのを総称して赤ジソと呼びます。
赤ジソが青ジソと違い、生のままで食べることはほとんどなく
梅干しやしば漬けを漬け込むと時に使われたり、
ふりかけなどに使用する「ゆかり」として食べられています。
梅干しやしば漬けを漬ける時期である6〜7月の間に市場に出回ります。
穂ジソ、花穂
穂ジソとは、成長して花を咲かせて、実がついた状態のものを言います。
花穂は、穂ジソの前段階の6〜7割おど、花が咲いた状態で収穫されるものを言います。
お刺身の添え物として使われているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
シソ(紫蘇)と大葉は違うのか?
シソと大葉は同じものです。
シソはシソ科 シソ属に属するすべての植物の総称です。
大葉は青ジソに対して使われる呼び名の一つで、
市場に出回るようになった際に「葉っぱ」や「花穂」と区別するために
呼び名が必要になったことが由来とされており、
「大きな葉」という意味で「大葉」という名前をつけたのが始まりとされています。
適した環境

土
シソは肥料がたっぷり含まれた土を好みます。
プランターで栽培する場合、
市販の野菜用培養土を使用すると簡単に栽培することができます。
自身で土を配合する場合は、赤玉土:腐葉土=6:4で混ぜて準備してください。
おすすめの培養土
「ハイポネックス 野菜の培養土」

地植えの場合、2週間前までに苦土石灰をまいてください。
1週間前までに堆肥と肥料を加えてしっかりと土を混ぜておきましょう。
日当たり
シソは日当たりの良い場所を好みます。
日当たりが良くない場合、葉の色や香りなど成長に影響が出てしまいます。
しかし、日当たりが良すぎると葉が固くなってしまうことがあります。
半日影でも栽培は可能なので、日当たりを調整してあげると良いでしょう。
種まき
1.育苗ポットに種を3〜4粒まく
2.土を薄く被せる
3.たっぷり水をあげる
土を被せすぎないように注意しましょう。
順調に育てば2週間程度で発芽しますので、間引きながら管理しましょう。
植え付け
1.株間は20cm程あける(地植えの場合は30cm程)
2.根鉢よりも一回り大きな穴を開ける
3.根に傷がつかないようにそっと苗を入れる
根鉢は崩さないように注意して植え付けしましょう。
4.土を被せて軽く押さえる
5.たっぷり水をあげる
プランター栽培の場合、鉢底石を敷き、水はけの良い環境を整えましょう。
育て方

水やり
水切れしないように水をたっぷりと与えることが重要です。
水をしっかりと与えておらず、固くなってしまった葉っぱは
後で水を与えてもやわらかくならない為
土の表面が乾いていたら、たっぷりと水をあげるようにしましょう。
また、害虫対策のために葉っぱに霧吹きで水を与えるのもおすすめです。
葉っぱの表面だけでなく裏側にも水をかけてください。
地植えの場合は、ジョウロなどを活用して優しく水をかけてあげましょう。
肥料
シソは肥料をたくさん吸収します。
肥料が少ないと香りや葉っぱのかたさなどに影響してしまいます。
まずは植え付けの際の培養土に元肥をしっかりと与えていることが重要です。
市販の培養土であれば追肥は必要ありません。
植え付けた後すぐに液肥を月2回ほど与えてあげましょう。
その後も2週間に一度くらい与えてみましょう。
おすすめの化成肥料
「住友化学園芸 マイガーデン ベジフル」

摘心(摘芯)、花がら摘み
草丈が30cm程度になったら、収穫のついでに摘心を行いましょう。
また、長く収穫を楽しみたい場合、花が咲かないように管理が必要です。
花芽がついたら摘み取る「花がら摘み」を行うようにしましょう。
害虫
シソはハダニやアブラムシなどの害虫が発生する場合があります。
ハダニは葉っぱの裏側に付いている可能性がありますので注意してしましょう。
葉っぱに水をかけることで対策できます。
アブラムシは見つけ次第すぐに駆除することが重要です。
水耕栽培はできる?
シソは水耕栽培で育てることができます。
ペットボトルがあれば以下の方法で栽培できるので
キッチンなどの小さなスペースで栽培してみてはいかがでしょうか。
1.ペットボトルのキャップを外し、キャップ部から1/3あたりをぐるっと1周切り込みを入れる
2.切ったペットボトルのキャップ部の方を逆さにして下の部分に被せる
3.水と液肥を入れて、上の部分から苗を1本挿す
4.水と肥料はこまめに注ぎ足すのがポイント
収穫方法

草丈が30cm程度になった頃に収穫します。
下から順番に収穫しましょう。
茎の先端の葉っぱを収穫すると、脇芽が伸びてきて再び葉っぱを収穫できるようになります。
基本的に手でかんたんに収穫できますが、ハサミを使っても問題ないです。
収穫した葉っぱはあまり手で触らないように気をつけましょう。
触りすぎると香りが落ちてしまいます。
おすすめの剪定ばさみ
「チカマサ 芽切鋏」

シソは実シソからたねを収穫することができます。
収穫した実シソを乾燥させて、ブルーシートなどの上で軽く叩くと
種が落ちてきますので、ふるいにかけると種のみ収穫できます。
収穫した種は袋に入れて保管しておきましょう。
シソの増やし方は?
シソは実シソから種を収穫して増やす方法と「挿し木」で増やすことができます。
収穫後の茎を使って挿し木をしてみましょう。
上の方は少し葉っぱを残して収穫するのがポイントです。
サイズはやく15cmほどの茎が好ましいです。
水耕栽培にて発根させて、発根した挿し穂を土に植え付けます。
しそ(紫蘇)は初心者の方でも栽培しやすいです。
プランターでの家庭菜園や水耕栽培などでも育てることができます。
料理のアクセントにもなりますので、ぜひ育ててみませんか?
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