ブロッコリーはとても栄養価が高い野菜で、特にビタミンCが豊富で、
レモンの2倍ほどと言われており、美肌効果やデトックス効果が期待できます。
また、低カロリーで食物繊維が豊富なことからダイエットをしている方にもおすすめです。
そんなブロッコリーが自宅の家庭菜園で栽培できれば嬉しいですよね。
初心者の方でも始めやすいプランターでの栽培方法を詳しくご紹介いたします。
ブロッコリーの基本情報

科名・属名:アブラナ科アブラナ属
学名:Brassica oleracea var. italica
種まき時期:7月〜9月
植え付け期:8月下旬〜10月
収穫時期:11月〜3月
※寒冷地の場合、初夏に種まきを行い、秋に収穫する場合が多いです。
主な病気:軟腐病
主な害虫:アオムシ、コナガ、アブラムシ
適した環境
土
地植えの場合、種まきの2週間前に苦土石灰を全体に散布して耕します。
1週間以上前に堆肥と化成肥料を与えて再度耕します。
水はけが良く有機質の成分と相性の良い土が適しているため、
プランターでの栽培の場合、野菜用の培養土を活用すると便利に栽培できます。
おすすめの培養土
「ハイポネックス 野菜の培養土」

日当り
日当たりと風通しの良い場所で栽培してください。
種まき
ブロッコリーは箱育苗とポット育苗がありますが、
今回は省スペースでも育てやすいポット育苗の方法をご紹介します。
ポットに3〜4粒種をまきます。
本葉が2枚の頃に1本に間引きを行い、本葉5〜6枚になったら定植させます。
育苗中は害虫対策のために防虫ネットをしておくと良いでしょう。
プランターでの栽培方法

準備するもの
・ブロッコリーの苗
・プランター
・鉢底石
・培養土
・肥料
・移植ごて
ブロッコリーの苗は葉っぱに厚みがあり、緑色が濃いものを選びましょう。
また、葉っぱの裏などに病害虫がないかチェックも忘れずに。
おすすめのプランター
「リッチェル 菜園上手 63型N」

手順
プランターに底が見えなくなる量の鉢底石を入れます。
次に野菜用の培養土を8割程度入れます。
ブロッコリーの苗をポットから出します。
プランターに苗と同じくらいの穴を移植ごてで掘り、苗を植え付けます。
その際に根っこを崩さないように注意し、土を被せて、手で軽く押さえてあげましょう。
植え付け後はしっかりと水やりを行います。
育て方
水やり
基本的には土の表面が乾いたらたっぷりと水やりを行います。
根腐れ防止のため、水やりのしすぎには注意が必要です。
よく観察しながら水やりを行いましょう。
肥料
1回目は定植後2週間後くらいに追肥を行います。
2回目は花蕾が見え始める頃が良いでしょう。
肥料を与えた後に中耕と土寄せを行ってください。
ブロッコリーは根っこ、茎、葉っぱがそれぞれバランス良く成長することが望ましいため、
肥料もチッ素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)のバランスが良い肥料を与えましょう。
おすすめの化成肥料
「住友化学園芸 マイガーデン ベジフル」

病害虫
軟腐病は高温多湿の環境で発生しやすくなります。
風通しの良い環境で栽培することが予防となります。
もし軟腐病にかかってしまった場合は株ごと処分する必要があります。
アオムシ、コナガ、アブラムシなどの害虫は見つけ次第駆除しましょう。
防虫ネットを取り付けるなどして、事前に対策しておくと良いと思いますが、
もし駆除できない場合は、殺虫剤で対策しましょう。
おすすめの殺虫剤
「住友化学園芸 ベニカベジフルスプレー」

収穫

ブロッコリーはつぼみの集合体である花蕾(からい)を収穫します。
その頂点にできる花蕾を頂花蕾(ちょうからい)と言います。
頂花蕾(ちょうからい)が大きくなり、蕾が開く前に収穫しましょう。
蕾が開き、花が咲いた状態になると味が変わってしまうため、よく観察して収穫するようにしましょう。
収穫する際ははさみでカットするか、またはナイフで茎を切って収穫しましょう。
基本的にブロッコリーは1株につき、収穫は1回となります。

ブロッコリーは花蕾、葉っぱ、茎の全てを食べることができます。
特に茎にはビタミンCなど栄養が豊富に含まれてます。
少し硬く感じる場合は皮を剥いて調理すれば問題なく食べることができます。また、ブロッコリーは離乳食初期にも活用できるため、食育の一環として栽培してみてはいかがでしょうか。
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