万願寺とうがらしの育て方とは?初心者でもプランターで栽培できるポイントをご紹介

万願寺とうがらし

万願寺とうがらしとは、京都府舞鶴市が発祥と言われており、京都府に京都の伝統野菜として指定されています。
とうがらしの一種ではありますが、辛みはそこまでなく甘みがあり、果肉も肉厚でとても食べやすい野菜なんですよ。
そんな京都の夏野菜の定番でもある万願寺とうがらし。初心者の方でもプランターで栽培をスタートできるように、
手順はもちろん、支柱の仕立て方や収穫方法など詳しい育て方をご紹介しています。

目次

万願寺とうがらしの基本情報

万願寺とうがらしの基本情報
科名・属名:ナス科トウガラシ属
学名: Capsicum annuum L.
種まき期:3〜5月
植え付け期:5月〜6月
収穫期:7月〜11月

適した環境

地植えの場合、種まきの2週間前に苦土石灰を全体に散布して耕します。
1週間以上前に堆肥と化成肥料を与えて再度耕します。
プランターでの栽培の場合、野菜用の培養土を活用すると便利に栽培できます。

おすすめの培養土
「ハイポネックス 野菜の培養土」

日当たり

日当たりと風通しの良い場所を好みます。
しっかりと日が当たることで実の付きがよくなります。
また風通しが良いことで、病害虫などの発生を抑制する効果が期待できますよ。

プランターでの栽培方法

用意するもの

・万願寺とうがらしの苗
・プランター
・野菜用培養土
・鉢底石
・化成肥料
・支柱
・麻ひも
・移植ごて
・剪定用ばさみ

プランターでの栽培

初心者の方は苗から栽培することをおすすめします。
プランターに鉢底石を敷いて、野菜用培養土を入れます。
苗の間は30cmほど空けて植え付けた方が良いため
63型のプランターですと2つ植え付けましょう。

苗の入った容器から、苗を土と根っこごと取り出します。
根っこが傷つかないようにそっと抜き出すようにしましょう。
移植ごてを使って、プランターの土に植え穴を掘ります。
植え穴に苗を入れて、根元に土を被せて軽く押さえます。
苗のわきに支柱をさし、地面から10cmほどのところで
麻ひもを使って苗を支柱に軽く括りつけます。この作業を「誘引」と言います。
プランターの底からたっぷりと水が出るように水やりを行います。

おすすめのプランター
「リッチェル 菜園上手 63型N」

整枝(せいし)

実をしっかりと育てて、収穫量を増やすために整枝を行います。
主枝の一番花が咲き、実がつくようになったら作業をしましょう。
放っておくとたくさんの枝ができるため、収穫量を増やすためには整枝が必要です。
主枝と側枝を2本を残し、剪定します。残した枝の脇芽も取ってしまいましょう。

支柱の仕立て方

とうがらしは根っこが浅いので、実がつき始めるとだんだんと重くなり、
強風などで倒れてしまう恐れがあるため、支柱を使って支えます。
植え付けの際に支柱を立てましたが、さらに2本加えて仕立てます。
中央にまっすぐ1本、X(エックス)になるように斜めに2本支柱を立てます。
それぞれ枝を支柱に麻ひもでくくりつけて固定します。
これを「3本仕立て」と言います。

育て方

水やり

土の表面が乾いたら、たっぷりと水やりを行いましょう。
湿度を嫌いますが、根っこが浅いので水切れも心配になります。
特に夏場は朝夕の涼しい時間帯にたっぷりと水やりをしてあげてくださいね。
特にプランターの場合は、水切れしないようによく観察してあげてください。

肥料

実がつきはじめたタイミングで追肥しましょう。
頻度としては、2週間に1回ほど与えると良いでしょう。
肥料切れを起こしてしまうと、収穫量が減ってしまうため注意しましょう。

おすすめの化成肥料
「住友化学園芸 マイガーデン ベジフル」

病害虫

病害虫の少ない野菜の一つですが、アブラムシには注意しましょう。
葉っぱの裏などよく観察して、見つけ次第すぐに駆除するようにしましょう。
もし、駆除しても解決しない場合、殺虫剤を使って駆除します。

おすすめの殺虫剤
「住友化学園芸 ベニカベジフルスプレー」

収穫

果実のサイズが約10cmほどになったら収穫のタイミングです。
はさみで果梗(かこう)を剪定ばさみ切って収穫しましょう。
梗(かこう)とは枝と実の間の部分を言います。

冷蔵の場合、ラップで包んで保存することで3日ほど保ちますが、
できれば早く使い切るのが良いでしょう。
冷凍保存する場合は、へたを残した状態でジップロックなどに入れます。
3週間ほど保ちますので、ぜひやってみてくださいね。

万願寺とうがらしは、タミンC、β-カロテン、カリウムなどの栄養が多く含まれており、
焼く、煮る、揚げるなど様々な調理方法で美味しく食べられる食材ですね。
冒頭でもご紹介した通り、「とうがらし」と聞くと辛いイメージですが、
万願寺とうがらしは、そこまで辛みはなく甘いのが特徴なので、
ピーマンが嫌いなお子様にもぜひ食べていただきたい野菜です。
ぜひ、ご自宅でお子様と一緒に栽培し、苦手を克服してみてくださいね。

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