爽やかで独特な香りが特徴のパクチー。
タイ料理やベトナム料理など東南アジアの料理に多く使われています。
香りが注目されがちですが、β-カロテンやビタミン類など栄養も豊富なんですよ。
そんなパクチーを自宅で育ててみませんか?
土作りや水やりなど基本的な育て方はもちろん、種まきや間引きなど詳しい栽培方法をご紹介します。
パクチーの基本情報

科名・属名: セリ科コエンドロ属
学名: Coriandrum sativum
別名:コリアンダー
種まき時期:3月~5月(春まき)9月~10月(秋まき)
植え付け期:本葉が2~3枚になった頃
収穫時期:5月~7月(春まき11月~1月(秋まき)
主な病気:うどんこ病、立ち枯れ病
主な害虫:アブラムシ、ハダニ、ヨトウムシ
適した環境
土
プランターでの栽培の場合、ハーブ・香草の土を活用すると便利に栽培できます。
一度パクチーを栽培した土を再利用してしまうと、連鎖障害や病害虫の被害を起こしやすくなります。
おすすめの土
「花ごころハーブ・香草の土」

日当り
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
プランター栽培の場合、良い場所に設置してあげましょう。
ただ、夏の強い日差しには弱いため、午後は日陰に入れるなど、季節に合わせて環境を整えてあげましょう。
プランターでの栽培方法

準備するもの
・パクチーの種
・プランター
・鉢底石
・培養土(ハーブ・香草の土)
・ピンセット
・剪定ばさみ
おすすめのプランター
「リッチェル 菜園上手 ジャンボ 65型」

種の準備
パクチーの種は殻が硬く、そのまま植えると発芽しない場合があります。
ピンセットを使って、殻を割って、一晩水に浸しておきましょう。
一手間加えると発芽率が高まりますので、ぜひやってみて下さいね。
手順
プランターの底が見えなくなる程度に鉢底石を敷きます。
プランターの縁から3cmくらいまで培養土(ハーブ・香草の土)を入れます。
1cm間隔で種まきを行います。
パクチーは移植を嫌うため、ポットで栽培するよりも、直接プランターに種まきをすることをおすすめします。
種まきが終わったら、土を薄く被せて軽くおさえましょう。
次に水やりを行います。種が流れないように柔らかいシャワー水形で水やりを行いましょう。
発芽するまでは、土の表面が乾かないようによく観察して水やりを行って下さい。
間引き
パクチーは種まき後、1~2週間くらいすると発芽します。
本葉が2~3枚くらいになったら、株間が5cmくらいになるように間引きます。
茎が太く、葉っぱがしっかりと濃い色のものを残すようにしましょう。
間引きは引き抜いてしまうと、残す株を傷つけてしまう可能性があります。
剪定ばさみでカットして間引きを行いましょう。根本ギリギリでカットすると良いです。
間引いた株も食べることができます。
おすすめの剪定ばさみ
「近正(CHIKAMASA)チカマサ ステンレス 芽切鋏 T-550S」

追肥
基本的に市販の培養土で栽培する場合、追肥の必要はありません。
収穫

草丈が20cmくらいに成長したら収穫のタイミングです。
葉っぱがしっかりと開いており、特徴的な香りがしていたらOKです。
外側の葉っぱから収穫するようにしましょう。
外側から収穫することで、中心から新しい葉っぱが伸びてくるので、長く収穫を楽しめます。
さらに葉っぱの収穫を長く楽しみたい方は、花芽を摘み取ることをおすすめします。
蕾を見つけたら、すぐに摘み取るようにしましょう。
種を収穫する場合
種を収穫したい場合、蕾を摘み取らずに、花芽をそのまま咲かせましょう。
実が茶色くなり、カラカラに乾燥したら、株ごとカットしてさらに乾燥させましょう。
パクチーの匂い
特徴的な匂いのパクチー。アルデヒド化合物という香気成分が関係しており、
ヘキセナール、ドデセナール、リナロールなど他の香気成分も含まれています。
これらの香気成分の組み合わせによって、独特の匂いが生まれます。
特にヘキセナールが独特な香りの主成分であり、カメムシが放つ刺激臭と同じ成分なんです。
なので、パクチーの匂いがカメムシの匂いに似ていると感じるのは、
化学的に理にかなっており、あながち間違いではない様です。

スーパーなどで売っていないことがあったりするので、
ぜひ、ご自宅でパクチーを栽培してみませんか?
ぜひチャレンジしてみて下さいね。
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