ホウレンソウ(ほうれん草)の育て方とは?プランターで簡単に栽培するコツは?

ほうれん草

ホウレンソウ(ほうれん草)とは、鉄、カルシウム、マグネシウムなどが多く含まれており、
さらにビタミンAやビタミンCなど栄養が豊富な緑黄色野菜です。
また、品種にもよりますが、春まきと秋まきでの栽培が可能であることから年中楽しむことができます。
ホウレンソウの基本情報や、詳しい育て方のポイントを理解し、ご自宅でホウレンソウを栽培してみませんか?

目次

ホウレンソウの基本情報

科名・属名:ヒユ科 ホウレンソウ属
学名:Spinacia oleracea
種まき時期:春まき:3〜5月、秋まき:9〜11月
収穫時期:春まき:4月下旬〜7月、秋まき:10月中旬〜1月下旬
主な病気:ベト病
主な害虫:アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシ

ほうれん草の種類

一般的にほうれん草の旬は冬とされています。
秋に種まきを行い冬に収穫する品種が多くあります。
しかしほうれん草はさまざまな種類があるため、ほとんどのオールシーズンで楽しめる野菜です。

ほうれん草の品種は大きく分けて「東洋種」と「西洋種」に分かれています。

東洋種
特徴:寒さに強いため、秋まきに向いています。
葉っぱ:形はさきが尖っていて、ふちに切れ込みがあり、薄いのが特徴です。
根っこ:赤色が強く出ています。
料理:おひたしに向いています。

西洋種
特徴:比較的さまざまな環境でも強く育ち、収穫量も多い傾向にあるため春まきに向いています。
葉っぱ:形は丸みがあり、厚みがあるのが特徴です。
根っこ:赤色が薄いです。
料理:炒め物に向いています。

スーパーなどに出回っている品種は、東洋種と西洋種のいいとこ取りをした交配種(一代雑種)が多いです。
栽培や収穫のしやすさはもちろんのこと日本人の好みにあった品種へと改良されています。

日本で多く栽培されている品種は「オーライ」「サンレイ」「ソロモン」などがあります。
ぜひ、スーパーで購入される際に品種を確認して、お気に入りを見つけてみてくださいね。

適した環境

地植えの場合、種まきの2週間前に苦土石灰を全体に散布して耕します。
1週間以上前に堆肥と化成肥料を与えて再度耕します。土の高さは通常5cm程とします。
プランターでの栽培の場合、野菜用の培養土を活用すると便利に栽培できます。

おすすめの培養土
「ハイポネックス 野菜の培養土」

日当り

日当たりと風通しの良い場所で栽培してください。
ほうれん草はベランダなど日照時間が少ない場所でもよく育ちますが、
なるべく日当たりの良い場所に置いてあげましょう。

プランターでの栽培方法

用意するもの

・種
・プランター
・野菜用培養土
・化成肥料
・鉢底石
・移植ごて
・園芸用はさみ

おすすめのプランター
「アップルウェアー クイーンプランター 650型」

プランターでの種まき

1.プランターに鉢底石を底が見えなくなる程度に入れます
2.野菜用培養土をプランターの8割程度くらい入れます
3.深さ1cm、幅2cmほどの溝を作り、底面を平にします
4.1〜2cmほど間を空けながら種をまきます
5.溝が隠れるように土を被せ、平になるように軽く手で押さえます
6.プランターの底から出るまでたっぷりと水やりを行います

条間は15cm程度開けるようにしましょう。
条間とは種まきを行った溝と溝の間のことを指します。
おすすめプランターのサイズですと、1条か2条になるようにしましょう。

発芽率を上げるためには?

ほうれん草の種は硬いからに包まれているため発芽率が低い種も中にはあります。
その場合、種まきの2日前に濡れたキッチンペーパーに挟んで、冷暗所で保管しておくと良いでしょう。
からが柔らかくなり、発芽率が上がりますので、ぜひ試してみてくださいね。

育て方

水やり

ホウレンソウは乾燥を嫌う野菜なので、
晴れの日は特に水やりを忘れないようにしましょう。
たっぷりの量を水やりしても問題ありません。

間引き

1回目:本葉が1〜2枚くらいになった際に株間を3cmほどに間引きます。
2回目:本葉が3〜4枚くらいになった際に株間を6cmほどに間引きます。
間引きのポイントは、状態を観察して生育の悪いものを抜き取ります。

肥料

2回目の間引きの後に化成肥料を1平方メートルあたり
一握りくらい(約50g)を条間にまきましょう。
肥料を与えるときに葉っぱに肥料が当たらないように注意しましょう。

おすすめの化成肥料
「住友化学園芸 マイガーデン ベジフル」

病害虫

ベト病はべと病抵抗性品種を利用することで防げますが、
多湿で風通しが悪いなど環境によっても発生しますので注意が必要です。
また、アブラムシ、ヨトウムシ、ネキリムシなどが発生した場合は
早めの駆除がポイントです。殺虫剤など利用して対処しましょう。

おすすめの殺虫剤
「住友化学園芸 ベニカベジフルスプレー」

収穫

草丈が20cm以上に成長したら収穫時期です。
大きくなった株から順次収穫しましょう。
また、収穫方法として引っこ抜くのではなく
剪定ばさみを利用して収穫するようにしましょう。
引っこ抜いた場合、残りの株を痛めてしまう可能性があるためです。

おすすめの選定ばさみ
「CHIKAMASA 摘花・野菜鋏」

ほうれん草はアク抜きは必要?

ほうれん草のアクはシュウ酸という成分です。
カルシウムや鉄分の吸収を妨げる働きがあり、えぐみの原因になるので
しっかりとアク抜きをして食べることをおすすめします。
生で食べられるサラダほうれん草という品種もありますので、
品種によって異なりますが、ほとんどの品種はアク抜きを行うようにしましょう。

家庭菜園でホウレンソウの栽培を楽しむことで
ホウレンソウサラダなど、生でも新鮮で甘みを楽しめますよ。
また、鉄分やビタミンを多く含む野菜で離乳食初期から食べられる食材の一つです。
初心者でも栽培しやすい野菜なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

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