ローズマリーは初心者でも栽培しやすいハーブの一つで、
庭先などで育てられているのを見かけることも多くあります。
今回はローズマリーの基本情報や栽培に適した環境、
挿し木や剪定の方法など詳しいな育て方をご紹介します。
ローズマリーの基本情報
科名・属名:シソ科マンネンロウ属
学名:Rosmarinus officinalis
植え付け時期:4〜5月、9月下旬〜11月上旬
収穫時期:4月〜10月下旬
開花時期:11月〜5月頃
主な病気:うどんこ病
主な害虫:カイガラムシ、カミキリムシ、アブラムシ
ローズマリーは常緑低木であり、
細い葉っぱに甘く爽やかな香りがあるのが特徴です。
お肉料理との相性がよく、肉の臭みとりや香りづけに適しています。
花も食べることができますが、主に葉っぱを使用します。
適した環境

土
ローズマリーは酸性土壌を嫌います。
植える前に土のPHを整えるために有機性土壌改良剤を使用すると良いでしょう。
また、水はけの良い状態にしておくこともポイントです。
プランターで栽培する場合はハーブ用の土を購入すると良いでしょう。
おすすめの土
「花ごころハーブ・香草の土」

日当り
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
日当たりが悪いと花のつきが悪くなってしまう場合があります。
プランターでの栽培方法
用意するもの
・ローズマリーの苗
・ハーブ用の培養土
・鉢
・鉢底石
・移植ごて
・剪定ばさみ
おすすめのプランター
「アップルウェアー 根っこつよし 5号鉢」

植え付け
鉢の底が見えなくなる程度に鉢底石を入れます。
ハーブ用の培養土を鉢の8割程度入れます。
苗の土がすっぽり入る程度の穴を掘ります。
根っこに傷がつかないようにそっと穴に入れ、土寄せを行います。
植え付け後はたっぷりと水やりを行いましょう。
地植えの場合は、水はけが良くなるように腐葉土などを混ぜた土に植え付けましょう。
植え替え
鉢植えの場合、根が鉢いっぱいになってしまうため1〜2年に1どは植え替えを行いましょう。
根を切らないように注意しながら、一回り大きい鉢に植え替えを行います。
植え替えたばかりの鉢はすぐに同じ環境で栽培せずに
半日陰で管理しながら、徐々に日当たりの良い場所に戻して行きます。
育て方

水やり
鉢植えの場合:土の表面が乾いてから2〜3日後にたっぷり水をあげましょう。
地植えの場合:水やりの必要はほとんどありません。
雨が全く降らない場合など状況によっては観察しながら水やりを行いましょう。
肥料
肥料を与える必要はほとんどありません。
植え付けの際には腐葉土や堆肥をしっかりと混ぜ込んでおきましょう。
もし花のつきが悪い場合、リン酸が多めの化成肥料を追肥すると良いでしょう。
病害虫
鉢植えの場合、アブラムシがつく場合があります。
よく観察し、もしアブラムシを見つけた場合はすぐに駆除しましょう。
地植えの場合は、ネキリムシやカイガラムシに注意しましょう。
また、うどんこ病になる場合があります。
収穫

春から秋にかけては、剪定も兼ねて収穫を行いましょう。
伸びすぎた枝や混み合った場所の枝から剪定するようにしましょう。
注意点としては、必ず葉がついた枝を残しながら剪定するようにしましょう。
もし剪定しすぎた場合、枯れてしまう恐れがありますので注意が必要です。
冬場に収穫したい場合、控えめであれば問題ないですが、剪定しすぎには注意しましょう。
剪定
剪定には収穫するための剪定と新しい茎や葉っぱを育てるための剪定があります。
剪定時期は収穫と同様に春から秋にかけて行います。
新しい茎や葉っぱを育てるためには以下の点に注意して剪定しましょう。
・ローズマリー全体をよく観察する
・枯れた茎や細い茎を優先的にカットする
・カットする場合は生え際から
・全体のバランスを確認する
風通しが良くなるような剪定を行うことで、
病害虫を防ぐことができ、しっかりと成長をサポートすることができます。
挿し木
ローズマリーは挿し木によって増やすことができます。
収穫の際に剪定する枝を使って挿し木をすると良いでしょう。
ローズマリーは株が古くなろと枝が木の様にかたくなってしまいますので
挿し木で新しい株に更新することをおすすめします。
準備するもの
・剪定ばさみ
・発根促進剤(ルートン)
・挿し木用の土
・育苗ポット
手順
・収穫の際に10〜15cmほどの枝を切り口を斜めにカットする
・切り口から3cmほどの葉っぱは取り除く
・切り口に発根促進剤(ルートン)を塗る
・育苗ポットに挿し木用の土を入れる
・先ほど用意した枝を3cmほど土に差し込み軽く押さえる
・たっぷりと水やりをする
発根するまでにやく3〜4週間ほど時間がかかります。
しっかりと根っこを育てるために毎日しっかりと水やりを行いましょう。
保管場所は半日陰で風通しの良い場所にしましょう。
発根を確認したら植え付けを行なってください。

ローズマリーは肉料理はもちろん魚料理や野菜料理にも
香りづけや臭み消しなどに大活躍します。
特に手間をかけなくても簡単に栽培できるハーブですので、
ぜひご自宅で栽培した新鮮なローズマリーを使って
お料理をワンランクアップさせてみませんか?
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